統一軍が戦争を無くす解である理由

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現在、戦争を抑止する取り組みとして、軍事同盟や国際条約、経済連携などがあります。どれも戦争抑止の方法として一定の効果がありますが、完全に抑え込むには至っていません。冷戦後も世界はアメリカを中心とする勢力、ロシア・中国を中心とする勢力、どの勢力にも与さない・またはいずれの勢力とも条件次第で協力する勢力に分かれ、お互いが軍事的に対立することもしばしばです。

人間の歴史はずっと戦争の歴史でしたが、それは今も変わっていません。人間の良心や良識に頼っていては、いつまでも戦争を無くすことはできないのではないでしょうか。ずっと先の未来――数百年先とか――にはできるかもしれません。しかし、それまで殺し合いが続くことを覚悟しなければならないと思います。

したがって、残念なことながら、戦争をしない世界を作るためには、軍事力に頼らなければならないと思います。世界でひとつの、他のどんな軍事組織にも負けない力を持った組織です。これを私は仮に「統一軍」と呼びます。統一軍を形成する過程で、各国は独自の軍隊を手放し、統一軍に軍事力を集約させます。

なぜ統一軍が戦争撲滅のための有力な解なのでしょうか?上でも述べたとおり、各国の軍事力を世界から排除するには、最後は武力紛争・戦争をも辞さない態度で臨む必要があります。しかし、統一軍であれば、参加国は自前で軍隊を抱えるよりも軍事費を節約することができます。単独で強大な軍事力を持つことが難しい中小国家であれば、参加するメリットは少なくないでしょう。さらに、統一軍に参加する国が増えれば、統一軍参加国へ侵攻する国は減るでしょうから、地域紛争はかなり減ると予想されます。統一軍は集団的自衛権の一形態であり、全体でひとつの軍隊を持つ代わりに、独自の軍隊を手放すというところが既存の軍事同盟・安全保障体制との違いです。安全保障と財政負担の軽減の両方を達成しようという試みです。

理想的には、統一軍の拡大が進んでいくことで世界のすべての国が軍隊を手放せば、統一軍の必要性も少なくなります。地域的な武装勢力は生まれるでしょうから、ある程度の軍事力を維持することは必要でしょうが、大きな戦争を遂行するような軍事力は必要なくなると思われます。また、秘密裏に軍事力をたくわえる国が生まれないとも限らないので、全ての国を毎年査察する仕組みも必要でしょう。

ただ、実際には、いくつかの大国は最後まで自国の軍隊を手放さない可能性が高いと思います。その場合は、自前の軍隊を持つ国々と、統一軍参加国に、軍事上は世界は分かれるでしょう。統一軍参加国は軍事費の負担が自前の軍隊を持っている国よりも少ないので、その分経済成長や福祉、教育にお金を使え、軍隊を抱えている国よりも経済・社会的に発展する可能性が高まります。そのような状況を軍隊を持つ国の国民が見ることで、統一軍に参加しよう(自国の軍隊を手放そう)という国民が増えていき、やがて自前の軍隊を持つ大国も、自分から軍隊を手放していくのが理想です。

さらに考えを進めると、よりSF的になっていきますが、地球人以外の侵略者や、隕石等宇宙からの影響に対処するために統一軍は活躍しそうです(「地球防衛隊」ですね笑)。もっと現実的には、大量に打ち上げられている人工衛星が将来宇宙ゴミとして荒れ狂うでしょうから、そういったものの回収(できるのか?)に役に立つのではないでしょうか。話はそれますが、宇宙ゴミは打ち上げた主体が、自分で回収することを義務付けるべきだと思います。宇宙はゴミ捨て場ではありません。そのような制度が導入されれば、大量の小型衛星を打ち上げているスペースXなどは、回収費用が高くつきすぎて破産すると思われます。

 

 



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