【イベント情報】なぜ今も「遺骨」を探すのか――硫黄島に上陸した2人の新聞記者が語る(2024年7月20日開催)

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しょせん骨だろ」。
太平洋戦争で犠牲になった兵士たちの遺骨の問題にこだわっていたある新聞記者は、同僚からこう言葉を投げかけられました。

終戦から80年が経とうとしている今、アジア・太平洋の広大な地域に残された戦没者の遺骨は、「しょせん骨」であり、現在の私たちにとって取るに足らないもの。
そう考える人は少なくないかもしれません。

しかし、戦争という行為の結果、数知れない人々が犠牲となり、その一人ひとりが生きた最後の証が「骨」であるならば、遺骨は戦争を伝える最も重要な証明と言えます。

私たちは戦場に残された遺骨を通じ、そこにたしかに戦争があり、個人的には何の恨みも憎しみもないはずの両軍の若い兵士同士が、殺し合いをしたことを知るのです。戦争の愚かさは、遺骨が今なお放つ無念の想いに凝縮されているといっても過言ではありません。

そんな、戦没者遺骨の問題を決して忘れさせまいと、長年執念の取材を続けてきた2人の新聞記者にお話を伺います。

2人に共通していることは、東京都下でありながら、いまだに一万体以上の遺骨が眠ったままとされている硫黄島に注目していること。

なぜ硫黄島なのか。
なぜ多くの遺骨が見つからないままなのか。

硫黄島から見えてくる遺骨収容政策の課題と、今後のあるべき姿を存分に語っていただきます。

ぜひご参加ください。


【開催概要】


1.開催日時・配信期間
  • ライブ参加: 2024年7月20日(土)14:00~17:00 または
  • アーカイブ参加: 7月23日(火)~8月6日(火)(この期間のいつでも視聴できます。質疑応答は一部カットします)

2. 参加方法
  • ライブ参加: Zoom
  • アーカイブ参加: YouTube(限定公開)

【主な内容】


第1部 戦場に残された遺骨~激戦地硫黄島を例に~
  • 遺骨問題の全体像
  • ゲストの遺骨収容体験
  • なぜ硫黄島の遺骨収容が進まないか
  • 「新聞記者」がひとつのことを追い続けることとは

第2部 戦後80年とその先へ
  • 外国の遺骨収容政策
  • これからの遺骨収容のあり方・国民の向き合い方
  • 質疑応答・意見交換

【ゲストプロフィール】


栗原俊雄さん



1967年生まれ。東京都出身。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、同大学大学院修士課程修了(日本政治史)。1996年、毎日新聞社入社。現在、毎日新聞社専門記者。夏だけ盛り上がる戦争報道は「8月ジャーナリズム」として揶揄されることもあるが、年間を通して戦争の取材をする「常夏(とこなつ)記者」を自認。毎日新聞のウェブサイトに「常夏通信」として毎週記事を連載してきた(2019年7月~2021年12月の間に122回)。取材成果をもとに執筆活動も精力的に行い、これまで単著だけで13冊を出版。戦没者遺骨関連では、『硫黄島に眠る戦没者 見捨てられた兵士たちの戦後史』(岩波書店、2023年)、『遺骨――戦没者三一〇万人の戦後史』(岩波書店、2015年)がある。


酒井聡平さん



1976年、北海道生まれ。北海道新聞記者。土曜・日曜は戦争などの歴史を取材、発信する自称「旧聞(きゅうぶん)記者」として活動する。2023年まで5年間、東京支社報道センターに所属し、戦没者遺骨収容事業を所管する厚生労働省や皇室報道、東京五輪などを担当。硫黄島には計4回渡り、このうち3回は政府派遣の硫黄島遺骨収集団のボランティアとして渡島した。取材成果はX(@Iwojima2020)などSNSでも発信。2023年に『硫黄島上陸 友軍ハ地下二在リ』(講談社)を発刊。2024年4月、第11回山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞。北海道岩内郡岩内町在住。47歳。


【参加費】

500円

※寄附付きチケットについて
お申し込みの際に「寄附付きチケット」をご選択いただくと、主催者の活動に対するご寄付となります。今後の本オンラインセミナーの開催に加え、ボランティアで行っている戦後補償問題や戦争犠牲者の慰霊祭支援などの活動にお役立てさせて頂きます。
(通常のチケットを複数枚購入していただくことでもご寄付頂けます)


【お申込み方法】


以下のいずれかの方法でお申し込みください。参加費お支払いの確認後、ZoomまたはYouTubeのURLをお送りします。
※お申込みの際にライブ参加・アーカイブ参加いずれかを選択していただきます。

  • クレジットカードをお持ちか、スマートフォンからお申込みの方⇒Peatix(ピーティックス) https://event-20240720.peatix.com/view からお申し込みできます。クレジットカード、コンビニ(セブンイレブンを除く)/ATMからお支払い頂けます。コンビニ/ATMの場合は手数料220円がかかります。
  • 上記に該当しない方・銀行振込にしたい方⇒ こちらの申込フォーム https://bit.ly/event-20-july-2024 からお申込みいただき、申し込み後届くメールに記載の銀行口座へお振込みください。お振込み手数料はご負担願います。


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