パール・ハーバー太平洋航空博物館(Pacific Aviation Museum Pearl Harbor)は、米空軍の運営する博物館で、二つの格納庫と屋外展示からなっています。主な展示は水上機格納庫として利用されていた「格納庫37」であり、ここは真珠湾攻撃を中心としてガダルカナル島をめぐる戦いまでの、太平洋戦争序盤戦の主要な戦いにおける航空機の活躍が展示・説明されています。
音声ガイドや解説パネルには日本語の説明もあり、英語が分からなくても十分理解できます。
1.格納庫37
真珠湾攻撃
展示の最初を飾るのは、日本軍による真珠湾基地攻撃の壮大な絵です。
真珠湾攻撃に参加した日本空母「加賀」の模型。
日本兵の出征時の寄せ書きがあり、書かれている言葉の意味が解説されています。”BANNERS FOR BATTLE”
修復された実物の零戦21型。エンジンを積めば飛べるそうです。パイロットと兵に囲まれています。
横から見たところ。
日本兵。ちょっと顔色悪すぎ・痩せすぎじゃありません?笑
真珠湾攻撃がどのように行われたのか、使用された航空機ごとに役割が解説されています。
高性能の航空機、腕の立つパイロット、良く練られた戦術。その3つがあって真珠湾攻撃はアメリカに大打撃を与えたと解説されています。写真上部には “Japan’s Calculated Air Strike” 「緻密に計算された日本の航空攻撃」、”THE DEADLY AIR ARMADA” 「恐るべき航空機部隊」とあります。ちょっと誇らしかったです😸笑
上段写真左から、
中島飛行機の九七式艦上攻撃機(九七艦攻、連合軍コードネーム “KATE” ケート)
愛知航空機の九九式艦上爆撃機(九九艦爆、連合軍コードネーム “VAL” ヴァル)
三菱重工業の零式艦上戦闘機(零戦、連合軍コードネーム “ZEKE” ジーク)
下段は爆撃方法の解説で、左は主に飛行場施設に対して行われた急降下爆撃と緩(えん)降下爆撃、中央は上空からの水平爆撃、右は超低空からの航空魚雷による攻撃。
「破壊の雨」
日本軍が投下した爆弾と魚雷のレプリカ。左から、250㎏爆弾、航空魚雷(尾部に木製の「ひれ」を付け、沈み過ぎないよう改良されている)、800㎏爆弾(高高度から投下し、戦艦等の甲板を突き抜け爆発するよう設計されている)。
床にオアフ島の全景と、日本軍攻撃機の侵入ルートと攻撃目標が描かれています。
真珠湾で日本軍を迎撃したアメリカ陸軍カーチスP40ウォーホーク。
ドゥリットル空襲
1942(昭和17)年4月、日本の意表を突いて空母から離陸し、日本本土空襲を果たしたB-25爆撃機(ドゥリットル空襲)。
ドゥリットル空襲についての解説。
ミッドウェー・ガダルカナル
そしてミッドウェー海戦で日本軍空母が攻撃を受ける大きな壁画があります。
ミッドウェー海戦を説明するパネル。アメリカにとっては大勝利でしたが、この資料館ではやはり真珠湾攻撃がメインなようで、ミッドウェー海戦についてはこのパネルだけでした。
太平洋戦争前半、日本軍と激闘を演じたアメリカ海軍グラマンF4F「ワイルドキャット」。この展示はガダルカナル島防衛戦の時の様子を紹介しています。
「格納庫37」の展示はおおよそこのようなもので、他に私はやりませんでしたがフライトシュミレーター(有料)があります。またギフトショップ(土産物屋)もあります。
◆次は ➡ 屋外展示と格納庫79
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